アイディア出すのって難しいですよね。「言われたことをやるだけ」とは大違いですね。だからこそ一番面白い部分ではあります。

本書は42の方法とともに事例や歴史的背景までも紹介されてます。
例えば
P.K.ディックの質問
ー常識と日常を叩き割る最凶の問いかけ


用途と用例
・自分の前提をリセットする。
・普段しないような思考を導く。


レシピ
「それは、本当は何なのか?」と自問自答する

実例:翌朝配達の運送システム
世界最大の貨物輸送会社フェデックスの創業者フレッド・スミスは、運送業の定義「荷物を運ぶこと」から出発し、「それは、本当は何なのか?」と自問自答することで「今すぐ必要な何かを予定の時間に確実に届けること」と再定義した。具体的には、アメリカの広大な国土のほぼ全域でオーバーナイトデリバリー(翌朝配達)を可能にするハブシステムを考案した。


「ディック感覚」に陥れる危険な問い。
ディックの問いはとてもシンプルで、問うたことのない人はいないと思われるような、ありきたりなものだ。しかし、その含意とポテンシャルは ディックの作品を読む者なら知るように、深刻で致命的である。なぜならこの問いは、我々が慣れ親しんできた日常や常識を叩き割り、剥ぎ取る問いであり、しかも何度も繰り返すことを強制するからだ。ディックはインタビューの中でこう語っている。「私は、作品の中で、宇宙を疑いさえする。私は、それが本物かどうかを強く疑い、我々すべてが本物かどうかを強く疑う。」


ーアイディア大全
圧倒的な本質に迫る方法ですね〜。
ご存知フィリップ K ディックは「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」「ユービック」などで有名なSF作家です。こんなシンプルなアイディアの出し方なんかも紹介されてます。


こんなぶっ飛んだ方法もありました。
夢見
ー夜の眠りを味方につける。

用途と用例
・手のつけられない難問を解決する。
・行き詰まった観点やアプローチから発想者を解放する。

レシピ
1.解くべき問題・課題について、眠る前に十分に浸っておく
2.眠る。
3.起床後、すぐに夢を記録する。
4.夢の記録を読み返し、課題の解決に使えないかを考える。


実例:ラリー・ペイジの検索エンジンgoogle〈ビジネス〉 「23歳のとき、1つの夢を見ました。私は飛び起きて考えたのです。すべてのウェブをダウンロードして、そのリンクを保存する……私はペンをつかみ、書き始めました。真夜中に細かい部分まで一気に書き、うまくいくことを確信しました。……そのときには、サーチエンジンをつくることは思いつきませんでしたが、ずっと後になって、私たちは真に優れたサーチエンジンをつくるためにウェブページをランキングする、より良い方法を考えつき、グーグルが誕生したのです。


ーアイディア大全
難易度高そうですね・・・なんでも夢というのは今ままでインプットした記憶の断片を自動的に組み合わせくれるそうです。しかも起きてる間は絶対思い浮かないパターンも。

今後、大量のデータ処理や同じことを繰り返したりする仕事って、どんどん自動化されて行きます。ところが本書のようなアイディアを出したりすることは、人間の得意分野として残りますよ。

発想することって、まさに人間の知性の原点ですよね。