衝撃の内容です。ひさびさに当たりでした。

平和をもたらすのは、唯一、戦争だけだ。

ー エドワード・ルトワック

これは、どういうことでしょうか?

読み進めていくと、なるほど。そこには豊富な歴史的事例とロジックがあります。

中途半端な軍事介入や、平和維持活動が、逆に戦争長引かせていると・・

最も難しいのは、「戦争ではすべてのことが逆向きに動く」というのを理解することだ。たとえば、「戦争が平和につながる」という真実である。戦えば戦うほど人々は疲弊し、人材や資金が底をつき、勝利の希望は失われ、人々が野望を失うことで、戦争は平和につながるのだ。ところが、逆に「平和が戦争につながる」ことも忘れてはならない。

ーエドワード・ルトワック

全く逆の視点から、戦争を見てますね。

戦争に対する普通の人々の態度は、たいていは分析的ではなく、知的でもなく、単に感情的なだけだ。彼らは「戦争は嫌いだ!」と言うのだが、それでも戦争は存在する。ところが、「戦争によってもたらされる破壊」よりもひどいのは、実は、「戦争の妨害」だ。破壊は存在するのに、平和はもたらされないことになるからだ。

ーエドワード・ルトワック

また平和のためには、したたかな戦略の重要性も説いてます。

パラドキシカル・ロジックとは?「パラドキシカル・ロジック(逆説的論理)」とは、紛争時に働くロジックのことだ。それは、戦争が平和につながり、平和が戦争につながることを教えてくれる。すべての軍事行動には、そこを超えると失敗する「限界点(culminating point)」がある。いかなる勝利も、過剰拡大によって敗北につながるのだ。


「戦略の世界では矛盾や逆説だけが効果を発揮する」ということである。理解が容易な「線的なロジック」は、常に失敗するからだ。もしあなたが、東京から横浜まで行こうとすれば、おそらく直線で最短距離を行くだろう。ところが、「戦略の世界」では、敵が存在する。この敵が、あなたを待ち構えているのだ。すると、「直線で最短距離を行く」のは、最悪の選択となる。迂回路だったり、曲がりくねった道の方が良いのだ。

ーエドワード・ルトワック


戦争というと、各戦場で敵戦力を逐次撃退していくイメージがありますが、そもそも戦わない方法は?
実はこの発想の転換が重要なんですね。ここなんかが同盟関係の重要性にも繋がっていきます。
学校や家庭で教えてくれないですね。武田信玄や徳川家康、歴史的な具体例が超面白いの読んでみてください!

なにも敵がいなくなるまで戦争しまくって、天下統一しろという話ではないです。戦争しないためには、いつでも戦争できる準備をしろという話です。



上手に戦うより、上手に戦わないですね。

冷酷ですが、これが世界の現実なのです。
「まあ、大丈夫だろう」が戦争を招くのです。