先日VALUで人気Youtuberによる、VAの大量投げ売りがありました。

さすがにカリスマクラスが、VALUに参戦してくると、食い荒らしていった後の荒廃ぷりはすごですね・・・

ことの顛末を詳しく知りたいかたは、こちらでどうぞ。

最初、Twitterで知った時は動画ネタなのかな?さすがエンターテイナーと思ったんですけど、どうも様子が違うみたいですね。でも結局、自社株を買い戻すことで決着がついたみたいです。


しかし、この一件は考えましたね。

信用はなんだろうと?

そして、個人の価値を売買するWebサービスはどうあるべきか?


ここまで事前に話題を集め、買いが殺到したと言うことは、そもそもYoutuber達に信用があったわけです。

日頃から、面白い動画を継続的に投稿して、地道にファンを作っていったわけですね。「面白いぞ」という信用を積み重ねていったのです。

しかし、今回はその信用を逆手にとって、システムをハックしたのです。


ここではわたしは、あらためてVALUで取引するとはどういうことか考えました。

Twitterを追うと、被害者から大損こいただの、訴えるだの、つぶやきが出ていますね。

これを見て思ったのは今回の買い手達は、心のどこかでYoutuber達のリターンを期待していたのでしょうか。人は金銭を提供すると、どこかに見返りを期待するのです。しかし、VALUでは優待は強制ではありません。配当も議決権ないし、相手の一部を所有するわけでもないです。

現実の経済活動では、みんな何かしらのリターンを期待して回っています。善意のボランティアやお布施や募金だけで、社会が回ることはありません。

VALUでは表向きには、投機のような行為は慎むべきと暗黙のルールがあります。基本理念は応援したい人に募金するということです。

しかし、VALUでは「だれでも、株式会社のように、あなたの価値をトレード。」とも、うたっています。(いつのまにか「株式会社のように」が削除されてますね・・・)

現実にはキャピタルゲインを狙えるし、裏で口合わせをすればインサイダーの真似事も可能なわけです。

募金する場なのに、リターンを期待した投機まがいなことも可能

この歪みからVALUでは、いつかトラブルが起きる思っていました。

それはシステム側で投機的な行為を縛るわけでなく、人の性善説に頼ったシステムだからです。

今回の事件は、利益が目当てなのか、目立ちたいだけだったのかは謎です。いずれにしろ、大量のビットコインを手に入れたのは事実です。

ぶっちゃけます。みんなビットコインが欲しいのです。なぜなら、ビットコインがこそがVALU最高のインセンティブなのです。はっきり言って、中途半端な優待なんかどうでもいいのです。

ところが、実際は「みなさん、投機はいけませんと、各々でルールを守りましょう。」各自の善意に任せ、システム的な罰則や縛りはないです。あっても今回みたいに後付けですよね。

そりゃ、欲望にフタをしているのですから、どこかで歪みが出てきますよ。欲望は悪いことではないです。人の善意で欲望を抑えてくれるだろうと、期待するのが気持ち悪いです。

ちなみに投資の世界では、「そんなの聞いてねえ、損をした、金返せ!」は通用しません。事前に、投資対象の情報を集めることが基本です。リターンを期待して、お金を突っ込むってことは、ある程度はリスクを許容するってことです。投資の世界はジャングルなんですね。


ここで思い出したのが、いつもこのブログで取りあげている、ブロックチェーンやらビザンティン将軍問題の話題です。

ビットコインを運用するブロックチェーンの特徴とは、人の善意や信頼を前提としないシステム。つまり性善説を信じません。

なぜなら、性善説を前提とすると、悪者が一人でも紛れ込んだら全てが破綻するからです。

逆に全員悪人だという前提で、システム的に縛りを設けると、そこに安心が担保されるのです。なぜなら、悪意や改ざんがないことが保証できれば、そもそも誰も信用しなくても運用できるからです。

ブロックチェーンには、プルーフ オブ ワークという強力なインセティブ機構がある。要はコミュニティに貢献すれば、ビットコインという報酬がもらえる。それがさらに「コミュニティをよくしてやろう」というモチベーションになる。
 

ブロックチェーンの思想とは、相手を信頼しなくていい社会を構築することです。

われわれは愚かな生き物なのです。

あのリーマンショックの後に、ナカモト サトシの論文が出回ったのが、なんとも感慨深いです・・・

人の理性に信頼を置くシステムや仕組みに、どうも気持ち悪さを感じてしまいます。

人の理性というのは万能ではありません。それは先の世界大戦を持ち出すまでもなく、歴史が証明しています。

なので、社会では審査があったり、面接があったり、認証があったりするわけです。それでも変な大統領が誕生してしまいますが・・・

わたしは理性を信じないです。欲望を信じます。なぜなら、欲望の方が全ての経済活動に説明がつくんですよ。


コミニティで不正をすると、インセンティブそのものの価値が落ちる、でもコミニティに貢献すれば報酬が手に入り、欲望を満たしてくれる。その欲望がコミニティのさらなる発展につながる。

さあ、これを個人の価値が指標となるシステムで、実装するとなると難しいですねw

誤解しないでください。VALUは応援してます。がんばって欲しいです。

絵や文章でも音楽でも頑張っている人が、経済的な理由で夢を諦めない社会であって欲しいです。 VALUは、これまでにあったプラットフォームの中でも、非常に強力な応援ツールですよ。それこそ、日頃の信用を、ビットコインに換金して、メシが食える社会であって欲しいです。

「食えないからサラリーマンをやってます」みたいな人は一人でも減って欲しい。そんなやつらばかり見ててウンザリしてます。

信用とはなんぞや?評価とはなんぞや?

VALUが、今日も問いかけくれます。