
イーサリアムってなに?
これはビットコインと比べるとわかりやすいです。
結論から言いうと、ビットコインが通貨であるのに対して、イーサリアムはアプリを実行するプラットフォームです。
これはプログラムを作って実行したことがないと、イメージするのはちょっと難しいかもしれませんね。
順に追っていきましょう。
ビットコイン
ビットコインは、管理者がいない分散化されたネットワークで送れるデジタルな価値です。 乱暴に言うとデジタル化した金(ゴールド)です。
その信頼性は、ブロックチェーンというデータベースが担保しています。
ブロックチェーンは、銀行などが間に入らずとも、取引を改ざんされずに記録できます。これは人類史上なかったものです。今までは、必ず第三者が間に入って管理してきました。
イーサリアム
一方で、イーサリアムもブロックチェーン上で動きます。
ビットコインとの違いは、アプリを実行できる、分散化されたプラットフォームであることです。
分散化されたと言うとわかりにくいですが、現在、存在するアプリやサービスは中央のサーバーを介して、特定の企業によって管理されています。
Facebook、Instagram、Airbnb、urberなど
これらのサービスは、あなたが個人情報や手数料を提供して利用できるわけです。しかし、アプリを管理しているFacebookなど、あなたの個人情報を企業や広告会社に売って利益を得ているという側面もあります。Airbnb、urberは完全にピンハネですね。
個人情報を抜いて広告を打つ。プラットフォームだけ提供してピンハネ。近年のwebサービスで儲ける方程式ですね。
ところが、個人でイーサリアム上にFacebookを作ったとします。P2P上のブロックチェーンで実行されますので、サーバーを介さない、完全な分散化されたアプリとなります。
管理者がいないので、誰にも個人情報を預けなくていいわけです。なので、個人情報を利用される心配もありません。
イーサリアムの思想は、webサービスにおいて仲介者を排除することです。
個人情報、サービス、コンテンツなんでもサーバーに預けずにP2Pでブロックチェーンで管理します。
イーサリアムは、既存のwebサービスとは逆の発想になります。無料では利用できません。トークンやコインを支払うとサービスを利用できるのです。その代わり例えばコンテンツを作って「いいね」とか押されると、トークンやコインがあなたに支払われるのです。
どうです?なんかすごいですよね?新しい価値の流れを作りましすよね。ブログ記事をたくさん書きたくなりませんか?w
スマートコントラクトとイーサ
じゃ、なんでこんなプラットフォームがcoincheckとかで取引されてるの?
イーサリアム上で実行するアプリってのが、スマートコントラクトのことです。スマートコントラクトを実行するのには、イーサを支払う必要があります。イーサリアムはイーサという単位で取引します。
つまり取引所で売買されているのが、このイーサというわけです。
このやりとりは、簡単な例でいうと自動販売機に似てますね。イーサを支払って、ボタン押したらスマートコントラクトが実行されて、望んだ結果が出るということです。
これまでのブロックチェーンサービスって、ブロックチェーンを含め1から実装しないといけませんでした。ブロックチェーンアプリを実装するごとに、ガラケーみたいに独自仕様となります。
共通の仕様を提供するプラットフォームがなかったのです。
一方でイーサリアムってのはスマホなんです。ブロックチェーンを共通の場所として提供して、どんなアプリも実装できるようにしたのです。
これがイーサリアムの将来性と革新です。
インターネット3.0
イーサリアムの面白いところは、インターネットのあり方を変えるかもしれないことです。
現状のアーキテクチャだと、クライアントがサーバーと通信してます。
httpですね。
これが、どんなアプリもP2Pで分散化され、直接個人同士のやりとりになります。※BitTorrentとかskypeなんかはP2Pで動いてます。
こうなると色々なサービスが民主化されます。要するにステークホルダーが変わります。今度はユーザーが金銭的に得するような状況が生まれるわけです。
考えてみてください、今後イーサリアム上で実行できるキラーアプリが増えてイーサの需要が増しらた?もちろんイーサの価値が上がりますよね?
もちろんイーサリアムにもデメリットがあります。以下が懸念点です。
- 現行のICOバブルで、実体より価格が高騰している。
- 保有しているのが個人より企業が多い。企業が大量の売りに出たとき、価値が急落する恐れがある。
- スマートコントラクトが、個々のプログラマーの力量に依存するので、致命的なバグがあった時にイーサリアムの価値が下がる。※DAO事件
- コンセンサスアルゴリズムが、プルーフオブワークからプルーフオブステークに変更されても問題なく運用されるか?
そんなわけで、わたしもちょっとだけイーサを保有しています。w それは、投機のためではなく、未来のテクノロジーに期待を込めてです。
まとめ
ビットコインとの違い
- スマートコントラクトが実行できる。
- イーサリアム上にアプリやサービスを作れる(DApps)。
- ICOするためのプラットフォームでもある。
- ブロックの承認時間が早い。ビットコイン:10分 イーサリアム:15秒
- 今後DAppsが増えることを予測すると、イーサの取引量が圧倒的に増える。
- 大企業がすでにプライベートブロックチェーンとして使い始めている。
イーサリアムの魅力は、全てを分散化し、誰もが自分のサービスを作れて、大企業だけでなくコンテンツを作った人に、本当の対価が支払われる未来を実現できることです。
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